北陸地方の中核都市・富山市の代表駅です。富山駅は、北陸新幹線が2015年に開通し、それに合わせて駅舎や駅周辺が大きく変わりました。
特に大きく変わった点は、富山駅が橋上駅舎となったこと、新駅舎となり新しい駅ビルができたこと、そして富山地鉄市内電車(路面電車)が富山駅に直接乗り入れるようになったこと、が挙げられるでしょう。
さらには、旧富山ライトレールとして運行していた岩瀬浜方面への系統が、この富山駅高架化によって、市内電車区間に直接乗り入れが可能となり、富山駅の南北が一体化されました。現在、旧富山ライトレールは富山地鉄に吸収され、同じく市内電車として扱われるようになっています。
ちなみに、駅建設中の仮駅舎時代の富山駅はこんな感じでした。
利用できる路線
■北陸新幹線 ■高山本線
●あいの風とやま鉄道
●富山地鉄(本線、立山線、不二越・上滝線)
●富山地鉄市内電車
南口
▲富山駅南口です。駅の西側には路面電車が乗り入れる「富山駅」電停があります。
▲富山駅南口の駅前には、バス・タクシーのターミナルがあります。一般車は乗り入れることができず、富山駅西口に誘導されます。
▲富山駅に乗り入れる市内電車。これは主力の7000形。駅構内には踏切のような施設があります。電車が通る度に赤信号になり、メロディが流れます。
▲クラルテは、富山駅西口駅前にある駅ビル。ドラッグストアやコンビニといった、地元客向けのテナントが入居します。
▲一方こちら「きときと市場 とやマルシェ」は、旅行者向けのお土産物店と飲食店が入居します。
▲富山駅前中央交差点。市電通りである「すずかけ通り」がここから延びます。
▲「シクロシティ」と呼ばれる、富山市が運営する貸し自転車システム。市街地にこうした無人のステーションが各所にあり、どのステーションへも返却することができます。当初は利用者登録制でしたが、旅行者向けに1日・2日利用もできるようになりました。詳しくはこちら。
▲富山駅前東交差点。市街地の目抜き通りである「城址大通り」はここが起点。角にある高層ビルはかつて「シネマ食堂街」だったところが再開発され、専門学校や飲食店が入居するビルとなりました。
▲駅前東交差点前にある「マリエとやま」は、1987年オープンの複合商業ビル。ショッピングテナントの他、パスポートセンターなどの行政施設も入居します。
▲後述の「富山駅」電停ができる前は、ここが富山駅前電停でした。現在では「電鉄富山駅・エスタ前」電停となっています。地鉄電車はこの電停が最寄り。
電鉄富山駅
▲電鉄富山駅は、富山地方鉄道線(略して、地鉄)の駅。電鉄富山駅には「エスタ」という駅ビルが併設されており、飲食店やスーパー、ホテルなどが入居しています。
▲電鉄富山駅のコンコース。地鉄路線網の西端に位置するターミナル駅で、この駅から地鉄の全路線に乗ることができます。寺田経由は立山線、南富山経由が上滝線経由を意味します。
▲地鉄の改札、駅員が改札を行います。改札は発車時刻が近づいたら行われる方式であり、普段は閉められています。ICカードは富山地鉄独自の「えこまいか」のみが利用可能。2012年に鉄道線に導入された際、地元紙では「県内初の自動改札導入」と報じました。当時はJRも駅員がキップを切っていました。
▲ターミナル駅らしい櫛形ホームです。ちょっぴりレトロな雰囲気です。
富山駅電停
▲新幹線中央口を出て正面に見える市内電車乗り場。富山駅のコンコースと一体になっており、スムーズに乗り換えることができます。
▲富山駅電停の駅名標。富山駅ではすべての系統へ乗り換えることができます。2020年に旧富山ライトレール線と市内電車線が、この富山駅電停で繋がりました。旧富山ライトレール線が直接市街地へと乗り入れることが可能となり、利便性が飛躍的向上しました。
▲市内電車のホームはバリアフリー構造。低床車だとやってくるとフルフラットです。1~6系統があり、行き先で判別します。行き先は大学前・南富山駅前・岩瀬浜の3つ、また市街地を一周する環状線の系統もあります。また、富山駅で折り返し南富山駅前へと至る系統も存在します。
駅北
▲駅北は2021年現在、整備中。2021年度末の供用を目指しています。駅北は北陸電力・インテック・北日本放送の本社ビルが立地し、オフィルビルが主体の街並み。
▲オーバードホール・アーバンプレイスは、北口駅前にあるコンベンション施設。
▲「とやマルシェ EATS」は飲食店が入居します。こちらは地元民向け。北陸ではおなじみ「8番ラーメン」はここ。
コンコース
▲駅コンコース。頭上高が高く、柱の間隔も広いので広々とした印象。
▲北陸新幹線のりば。
▲西口へと至る通路。水飲み場があります。水道水ですが、なんと、ボトリングしたものが販売されていたりします。
▲在来線の、あいの風とやま鉄道線とJR高山本線の改札口。「あいの風とやま鉄道」は北陸新幹線の並行在来線である旧北陸本線を引き継いだ第三セクター線です。あい鉄はICOCAに対応しています。一方氷見線・高山線は対応していないので注意が必要。城端線も新高岡までの対応です。
▲きっぷうりば。高岡で乗り換えられるJR氷見線・城端線の乗り継ぎきっぷも購入することができます。
在来線ホーム
▲改札を抜けたところ。
▲先ほどの写真の右手には待合室があります。
▲美しく雄大な立山連峰に抱かれた富山平野。条件が揃うと、この写真のような連邦の風景を、市街地からも見ることが出来ます。.
▲LCDの発車標。泊は県の最も東にある朝日町の中心市街地、高岡までの区間運転もあります。IRいしかわ鉄道方面は金沢まで直通運転を行います。
▲M2階には、のりかえ出口が設けられています。乗り換え改札ではなく出口なので、一旦出場する形となります。またこの出口からは「とやマルシェ」に行くことができます。
▲在来線ホームは521系電車がいました。
▲ホームは新幹線ホームより1段低い位置にあり、新幹線の足下を眺めることができます。
▲主に高山線が発着する2番線は切り欠きホームとなっています。
▲特急ひだ号は、富山と名古屋を結ぶ高山本線の特急。この日は飛騨地方南部の水害によって、高山までの短縮運転となっていました。
▲あい鉄の駅名標。西富山は高山本線の駅。青は海側、緑は山側を示しています。
新幹線ホーム
▲新幹線改札内コンコース。
▲階段脇にはトイレと待合室があります。
▲M2階ののりかえ出口。
▲新幹線ホーム。ホームドアが完備されています。ドア付近以外はガラス張りで、ある程度新幹線の姿を見ることが出来ます。「つるぎ」号は、富山と金沢の間で運行される列車。
▲E7/W7系。東京との所要時間を約1時間短縮しました。
▲隣の駅は新高岡駅、黒部宇奈月温泉駅。速達タイプの「かがやき」号は停車しません。
訪問時期:
南口、北口、駅構内:2020年7月(一部2015年5月)、電鉄富山駅:2014年7月