県境探訪記
峠の路傍に立つ鳥居 国道461号の茨城・栃木県境には、境明神峠という標高213mの峠があります。この道は馬頭街道とも呼ばれ、古くから大子と馬頭とを結ぶ、重要な往来です。 境明神峠の名前の通り、峠頂上の路傍に鳥居が立っています。
明神峠は、茨城県常陸太田市と福島県東白川郡矢祭町との間にある、国道349号の峠道です。 この峠道は明神坂とも呼ばれ、古くから奥州と関東との境目に存在しており、近傍には 「境神社」 という、みちびらきの神とされる猿田彦命を祀る神社が、街道を見下ろ…
国道294号の茨城栃木県境は、関東平野の農地の中で迎えます。現道から、旧国道までの県境を辿ってみました。
市振という集落があります。その集落を過ぎて、小さな川を渡ると、富山県に入ります。 県境の川はその名も「境川」。
国道52号は、静岡県静岡市清水区興津から、山梨県身延町を経て、山梨県甲府市へと続く国道です。身延山久遠寺の参道として古くより整備されてきたこの道は、国道139号とともに、静岡山梨を結ぶ動脈として、大きな役割を果たしています。 この国道唯一の県境…
集落内に引かれた県境 鼠ヶ関(ねずがせき)は、山形県鶴岡市にある漁村集落です。 この集落には、勿来の関・白河の関と並ぶ「奥州三関」と称される関所が置かれた歴史があり、古代より関門交通の取り締まりを担ってきました。平安期に設置された古代関所は…
旧街道の切り通し 国道6号の茨城・福島県境は、奥州三関の一つである「勿来の関」の近傍に位置します。勿来は「なこそ」と読むのですが、これは「来るなかれ」という意味で、蝦夷の南下を防ぐという関所の役割がそのまま地名になっています。 県境周辺は、断…
県境に置かれている「従是北白川領」の碑 国道294号の福島・栃木県境が「境の明神」峠です。その名の通り、この峠には栃木側・福島側それぞれに神社が鎮座しており、旅人の往来を見守っています。 「奥州三古関」のひとつとして有名な「白河の関」は、この場…