kyonyの探訪記

茨城を中心に、交通や街並の風景をお届けします。だいたい毎週日曜更新、予定。

国道294号茨城-栃木県境

栃木側南端に立つ294号のおにぎり

国道294号の茨城栃木県境は、関東平野の農地の中で迎えます。現道から、旧国道までの県境を辿ってみました。


▲道の駅にのみや。茨城から栃木県境を越えたすぐのところに立地しています。平成の大合併前は、このあたりは芳賀郡二宮町。イチゴの生産量が日本一の町として知られていました。道の駅に陳列されている農産品もイチゴがほとんどを占めていました。



▲道の駅にのみやから、南に1kmほどの所に県境があります。茨城側は4車線化工事が行われています。

▲栃木の主要道路の県境に必ずあるこのモニュメント。ここも例外なくありました。


▲国道の西方は、森に沿って県境が引かれており、森側が茨城、農地側が栃木となります。明確ですね。


▲国道の東方は平地が広がっているのですが、県境に沿って畑が形成されていました。

▲畑の左端に沿って県境が引かれています。歩道側が栃木県。


▲畑を横切り、農道に沿って県境が続きます。

▲再び道路沿いになります。道路右側、農地とを隔てる濠に県境があります。何の変哲もない道に見えますが、県境なんですねぇ。


▲県境はこの曲がり角を右折。


▲道路左側にある農業用水を境とします。


▲暫く進むと旧国道との交差点にさしかかります。ここを左折。


▲県境は旧国道を中心に引かれ、西(左)側が栃木、東(右)側が茨城となります。これが80mほど続きます。

▲道路の管理境界が明確ですね、橙のセンターラインの形が違います。単線が茨城、二重線が栃木となります。


▲旧国道をそれ、住宅街へと入り、市道を中心に引かれています。お向かいさんは他県民、というわけです。軒先に駐車されている車は、茨城側は土浦ナンバー、栃木側は宇都宮ナンバーでした。当然っちゃ当然ですが、なんだか不思議です。


市道は県道岩瀬二宮線と交差。そのまま生け垣に沿って県境が引かれます。


▲茨城側にあるヘキサ。


▲丘の上が久下田の街。二宮町中心市街地です。



真岡鐵道久下田駅。旧二宮町の中心駅となります。

▲線路の向こう側が茨城県になります。

真岡鐵道の主力であるモオカ14形。茨城の下館と、真岡を経て茂木とを結ぶローカル線です。観光列車としてSLが運行されており、この久下田駅にも停車します。



久下田駅前通り。二宮金次郎のモニュメントが電灯に付けられていますが、芳賀郡二宮町の名の由来は二宮尊徳から来ています。青年期の二宮尊徳はこのあたりの土地改良に務め、再興させたという歴史があります。


▲旧国道にそって延びる久下田の街並み。

取材時期:2019年1月