会津若松市街から東へ10km。
急勾配の坂道を登りきった場所に、強清水という名水が湧き出る場所があります。
この湧水の近傍には、旧国道49号と旧国道294号の交差点があり、貴重な白看*1が、今なお立っています。
強清水の交差点付近に、三箇所の白看が近年まで確認されていましたが、旧国道49号側に設置されていたものは撤去されてしまい、2019年現在では旧国道294号側のみが残っています。
「会津若松市 AIZUWAKAMATSU C」が2つ記載されています。国道49号の滝沢バイパスの開通は1966年なので、それ以降に設置ということなのでしょう。左折すると旧49号、斜め左方面が現49号です。しかし、会津若松”市”と書かれたのはなぜなのでしょうか。郡山だって”市”のはずですが……笑
交差点の先には、旧青看が立っていました。こちらも貴重です。「白河」という行き先が、この道路がかつての白河街道(国道294号)の往来であったことを物語っているのです。
取材時期:2019年4月
*1:1971年に廃止された旧型の案内標識のこと。白地であることから、マニアの間でそう呼ばれる。現行規格は青地なので「青看」と呼ぶ。