鷲子山上神社(とりのこさんしょうじんじゃ)は、茨城県と栃木県の県境の上にある神社です。この神社は、天日鷲命(アメノヒワシノミコト)という、製紙と殖産の守護神を鎮め奉っています。元々このあたりは和紙の生産地でした。
この天日鷲命は、鳥の神様であることから、境内ではフクロウをモチーフとした様々な建造物が建立されています。その中でもとびきり目を引くのが「日本一の大フクロウ」と呼ばれる巨大なフクロウ像。この神社の立地も相まって、パワースポットとして有名になりつつあります。
茨城県栃木県両方に社務所があり、現在は栃木県側の社務所の宮司が神社を管理をしていることから、神社公式Webサイトでは栃木県の住所が表記されていますが、栃木茨城両方にある神社として神社庁には登録されています。
▲鷲子山上神社は、標高470mの山中にあり、国道から細い山道を登っていきます。茨城側・栃木側両方に神社へ通じる道がありますが、道の幅員が狭いことから、行きは茨城側から、帰りは栃木側の道を通ることがルールとなっています。
▲山を登り切ると小さな駐車場があり、そこに車を駐めて境内に入ります。手前の鳥居が「本宮神社」。ここに「日本一の大フクロウ像」があります。
▲これが、「日本一の大フクロウ像」、意外とポップなデザインです。フクロウと不苦労をかけ、御利益を得ようというわけです。特に金運に恵まれるとか。
▲フクロウ像を支える四本の御柱には青竜・白虎・朱雀・玄武が描かれており、柱に両手を押し当てて願いをかけます。
▲古の時代にはこちらに鷲子山上神社があったことから、本宮神社と呼ばれています。
▲一方、こちらが現在の鷲子山上神社。門前にはお茶屋が立ち並んでいます。山菜おこわが評判なんだとか。
▲大鳥居。中心に茨城栃木県境が通っています。
▲楼門。1815年に建立されたもの。
▲フクロウの石段。ここを登って本殿へと至ります。
▲神社境内は杉林や多くの動植物に囲まれています。確かに、なにか神秘的なものを感じるような、気がします。
■鷲子山上神社(とりのこさんしょうじんじゃ)
[アクセス]常磐道水戸北SICより約1時間
[参拝時間]日の出から日没まで
取材日:2018年4月