kyonyの探訪記

茨城を中心に、交通や街並の風景をお届けします。毎週日曜更新、予定。

茨城県道22号 北茨城大子線

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高萩市横川地内
県道22号 北茨城大子線は、北茨城市磯原を発ち、阿武隈山系の山あいを縫い、常陸太田市(旧里美村域)を経て、久慈郡大子町袋田へと至る、全長約55kmの主要地方道の県道です。

茨城県北部の久慈川以北は、阿武隈山系の山が南北に延び、したがって東西を結ぶ道の数は少なく、またその道は険しい山越えの道となります。

本路線はその一つであり、うち常陸太田市久慈郡大子町とを結ぶ猪ノ鼻峠区間は、並行する国道461号の北沢峠越えよりもいくらか幅員が広く、県北部太平洋岸地域と大子町との往来によく利用されている道となっています。

一方、北茨城市中郷町の郊外から常陸太田市里川町までの区間は、基本的に離合が困難な幅員が狭隘な山道となっています。

データ

総延長:48.650km、他路線重複7.068km*1
起点:北茨城市磯原町本町(磯原町交差点)map
終点:久慈郡大子町袋田(袋田の滝入口交差点)map
路線認定:1972年3月1日*2

北茨城市高萩市区間概況

起点は、国道6号交点の磯原町交差点です。磯原町交差点付近にはJR磯原駅があり、磯原市街の東端部にあたります。

磯原高架橋で常磐線を渡り、磯原市街南端部を走ります。北茨城ICのアプローチ道路でもあり、交通量はそこそこ。

木皿十字路から県道10号を3kmほど重複します。県道10号は、県北太平洋岸地域の山と里とを分かつ道、これより西は山道となります。十石トンネル手前で県道10号と別れ、大北川沿いに西へと針路を取ります。

単独区間になると雰囲気は一気に山道となり、大北川沿いの険しい渓谷沿いを走ります。幅員も狭く、基本的に離合が困難です。しばらくすると高萩市に入ります。

高萩市内は昭和の大合併以前の旧高岡村域を走ります。旧村域は広大で、高萩市西部の大部分を占め、福島県境とも接しています。横川・下君田・上君田の各集落の中心部を経由し、横川集落西部にある小山ダム周辺は、ダム建設に伴う道路付け替えが行われており、付近は2車線路となります。付け替え道路が終わると再び狭隘な道となります。下君田と上君田を結ぶ区間はこのあたりの幹線道路であり、再び2車線路となります。

上君田を過ぎると再び狭隘な山道に入り、常陸太田市境を迎えます。

北茨城市高萩市区間走行レポート

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▲磯原市街手前で大北川を渡ります。県道22号は、この大北川沿いに走って行きます。

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磯原町交差点。急カーブの途中に交差点があります。ここが県道22号の起点、また県道300号磯原停車場線の終点でもあります。

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▲交差点左折すると早速初ヘキサです。

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▲沿道付近にJR磯原駅があります。1分を超える発車メロディで、鉄には有名です。

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▲磯原高架橋で常磐線市道を跨ぎます。磯原市街や住宅地をしばらく走ります。

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▲北茨城IC南交差点。北茨城ICは右折。

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▲初めて距離の看板が出てきました。花園は北茨城市北西部の山あいにある景勝地。県道22号ではなく、県道299号経由で向かいます。

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▲木皿十字路。県道10号との交差点。県道22号の表記がなくなりましたが、左折です。

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▲木皿十字路から3kmほど、県道10号と区間を重複します。

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大北川を渡り、十石トンネル手前で右折します。「常陸太田」と表記がありますが、常陸太田市街へは国道461号経由のほうが良いかと思います。まあ、旧里美村も常陸太田ですからね……。

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▲県道10号交点右折後、すぐに1.5車線幅の道幅になります。この区間は連続雨量200mmで通行止めとなります。

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大北渓谷沿いの細い道を上っていきます。断崖の上を走っており、左は谷川、右は岩壁という道です。見通しが悪く、カーブミラーをよく確認することが必要です。

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高萩市に入ります。昭和の大合併前は旧高岡村域。高萩市の西部を占め、福島県境にも接しています。

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▲道幅は1車線幅ほど。相変わらず狭いです。

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▲その他の危険、なかなか見ませんね。「カーブ有り」「落石注意」は警戒標識にあるかと思いますが。

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▲視界が開け、横川集落の中心部に入ります。

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▲山道によくある「道路情報連絡所」の跡地。ポストもあり、商店があったのでしょう。

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▲広域農道との交差点。向こう側には小山ダムが見えます。

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▲小山ダム付近は道路が付け替えられており走りやすい2車線路となっています。旧道と合流すると再び細い道が現れます。

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▲杉林を抜ける細い道。

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▲杉林を抜けると下君田の集落に入ります。

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▲下君田では越県県道である県道111号 高萩塙線と交差します。右折すると福島県東白川郡塙町へと至ります。

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▲県道111号交点からは歩道付きの2車線路。快適な山道です。

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▲峠を越えると上君田集落に至ります。県道227号上君田大能線との交差点です。

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▲交差点角には牛が居ました。このあたりは馬産や畜産が盛んでした。馬産は衰退しましたが、現在も常陸牛の産地です。

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▲連続雨量220mmで通行止めになります。

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▲上君田大荷田集落。高萩市側の最後の集落です。

f:id:kyony1024h:20200505130451j:plain ▲集落を抜けると杉林の細い道となります。このまま常陸太田市境へと峠を登っていきます。

常陸太田市内概況

常陸太田市に入り、峠を下ります。里川源流域の森を抜け、里川町の集落に入ります。漆平集落からはバス路線が設けられており、プラトー里美/里美牧場を経由しながら国道349号へと下っていきます。

明神峠下の国道349号交点から4kmほど、国道349号と重複しながら南下していきます。小妻宿内から再び山道に入ります。

小妻宿を過ぎて小中宿に入るあたりで、猪ノ鼻峠入口交差点にさしかかります、これを右折します。県道22号は単独区間となり、再び山越えの道となります。

常陸太田市内走行レポート

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▲峠の頂上にさしかかり、常陸太田市(旧里美村)に入ります。ここから下り坂です。

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高萩市側の案内看板は旧タイプですね。

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常陸太田市里川町は県境と接する最北の大字です。

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▲視界が開け、人家が見えてきました。茨城交通のバス停があります、ここが終点のようです。

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▲集落内は2車線に拡幅されています。漆平行きのバスがやってきました。

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プラトーさとみ/里美牧場の入口。BBQやコテージでの宿泊が楽しめますよ。

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▲里美牧場との交差点を過ぎると、再び道幅が狭くなります。離合困難というわけではありませんが、センターラインがない程度です。

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▲国道349号の交差点にさしかかりました。ここを右折するとすぐに福島県境にたどり着きます。県道22号は水戸方面へ重複します。

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▲国道349号沿いには徳田宿が広がります。

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▲国道349号は4kmで重複が終了。猪ノ鼻峠入口交差点を右折します。

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▲峠の入口。すぐに山道に入ります。

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▲幅員も狭く、勾配もきついですが、離合は可能。一本南の国道461号北沢峠は離合が困難なため、大子方面はこちらがもっぱら使われます。

f:id:kyony1024h:20200505164601j:plain ▲大子16km。大子町周辺の幹線に置かれている距離案内看板です。

大子町区間概況

猪ノ鼻峠を越えると大子町に入ります。峠頂上にはロードパークがあります。ロードパークの傍にある碑には、猪ノ鼻峠は古くから県北地域の太平洋岸と内陸とを結ぶ道として知られ、一度は寂れたものの、昭和14年の県道編入による第一期改良に始まり、昭和35年主要地方道指定によるまで逐次改良された、との旨の猪ノ鼻峠の歴史が書かれています。現在でもこの役割は変わっていません。ただ、2020年現在、国道461号に指定されている一本南の峠道である北沢峠に、新たにトンネルが建設されており大型車も通行可能になることから、この細くて険しい峠道は再び交通量が減ってしまうのではないかと思われます。

小生瀬集落まで下り、小生瀬十字路から国道461号と重複します。ここから終点までの国道118号との交点=袋田の滝入口交差点まで重複します。

小生瀬と袋田の間には月居峠があり、路線唯一のトンネルがあります。峠下は袋田の滝があり、秋を中心に混雑します。

大子町区間走行レポート

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▲峠の頂上で大子町に入ります。ここから下り坂。

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▲峠の頂上付近のロードパーク。トイレと四阿があります。

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▲峠の頂上から袋田の滝まで12km。大子市街までは15kmほど。

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▲急坂とつづら折りが続きます。

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奥久慈いこいの森をすぎると幅員が広がります。

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▲小生瀬集落に入ります。写真の看板ってなかなか珍しいですよね。

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▲小生瀬十字路。

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▲小生瀬十字路から国道461号とここから終点まで重複します。

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▲観光の拠点・道の駅奥久慈だいご は9km。このあたりは観光果樹園が立ち並びます。

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▲月居峠に入ります。旧道の案内がありますね。

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新月居トンネル、路線唯一のトンネルです。かつては有料道路でした。

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▲峠を下ると袋田の滝への入口があります。

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取材時期:2020年5月