茨城県の最北部、八溝山麓に位置する大子町は、南郷街道の宿場町、そして、林業で栄えた街です。最盛期の人口は4万を数えました。
常陸大子駅前の東側、駅と南郷街道の間に、昭和の雰囲気を色濃く遺す商店街が延びています。
人口(2021年4月):15,406人*1
常陸大子駅前
▲常陸大子駅。水郡線の拠点となる中間駅です。水戸発の列車は大半がここで終点です。立派な駅ですね。
▲駅前ロータリーは2010年度に整備が完了。綺麗に生まれ変わりました。
▲駅前ロータリーの整備に合わせて国道461号のバイパスが開通されました。開通前は駅前商店街の北側西向きの一方通行の通りが、国道461号に指定されていました。このバイパス開通によって降格しています。
▲駅前の風景。
▲駅のそばに、C12187号が鎮座しています。1938年に名古屋で製作され、最初は九州に配属、1967年からは水戸機関区に移り、1970年の水郡線ディーゼル化まで活躍したSLです。
▲SL奥久慈清流ライン号の運行を記念して制作された、SL風のバス。といっても、普通の路線バスで、この便は観光地である袋田の滝へと向かうようです。
▲常陸大子駅駅舎の入口。
▲駅のコンビニはなんとヤマザキショップです。
▲駅舎内。ボード式の次発発車標が特徴的。こぢんまりとしていますが、列車位置の表示、自動券売機、みどりの窓口と一通りの設備が設けられています。水郡線の主要駅限定ですが、Suicaを使用することができます。
駅前中央通り
▲駅前から東へと至る一方通行路は、「駅前中央通り」。全線が茨城県道324号・常陸大子停車場線に指定されています。
▲街路はタイル貼りとなっています。
▲大子町観光協会の建物。結構立派ですね。袋田の滝や温泉、観光果樹園が数多くある大子は、観光業に力を入れています。
▲パチンコ!なんとも昭和な雰囲気ですね。
▲街のスーパー。
▲中小の商店が立ち並びます。
▲常銀大子支店。駅前中央通り沿いに立地。
▲路線沿線唯一のヘキサが立っていますね。
▲泉町交差点は南郷街道筋(旧国道118号)との交差点。ここで県道325号は終点。角にある町おこし協力隊の建物は、かつて関東つくば銀行大子支店だったもの。
泉町通り
▲先へ進みます。泉町交差点から更に東へと進みます。
▲更に真っ直ぐ進むと松沼橋。久慈川にかかります。
▲真っ直ぐ進まず、右に折れると泉町通り。この通りはかつての南郷街道筋。
▲泉町通りには筑波銀行があります。泉町角にあった関東つくば銀行の業務は、こちらへと引き継がれたのでしょう。こっちが茨城銀行の建物だったはず。
▲大子町役場前交差点。国道461号バイパスと合流します。右折すると、先述の商店街通りを通らずに、一気に駅前へと抜けてしまいます。奥の茶色い建物が大子町役場。
▲泉町交差点に戻ってきました。
金町通り
▲泉町交差点から北へと延びる南郷街道筋は「金町通り」という名前です。この交差点は馬頭街道との交差点で左折すると本町・馬頭方面。
▲この通りにも個人商店が建ち並びます。街道筋ということもあり、蔵などの古い建物も見受けられますね。
▲たばこの自販機。さすがに非稼働。
本町通り
▲大子のもう一つの一方通行路が、この本町通り。馬頭街道筋で、バイパスが作られる前はここを国道461号が通っていました。現在では県道28号に指定されています。
▲この通りは西向きに一方通行となっています。中小の商店が建ち並んでいます。
▲十二所神社は通り沿いに立地。727年に、当地の開発の守護神として祀られました。百段階段と呼ばれる階段が後ろに控えています。手前にかわいらしい絵が飾られていますが、これは灯籠祭で流される灯籠なんだそう。
▲一際大きな建物は大子郵便局。立派です。
▲本町交差点にさしかかり、馬頭街道はここを右折します。左折すると、常陸大子駅前へと戻ります。
▲左折したところの風景。
訪問時期:2014年8月
*1:https://www.pref.ibaraki.jp/kikaku/tokei/fukyu/tokei/sugata/local/daigo.html,茨城県 市町村のデータ(大子町),2021年5月17日閲覧