水戸市の中心市街地は、水戸駅を東端に、南北に狭い台地の上に密集して広がっています。水戸駅北口を出て見える銀杏坂が中心市街地へと至る入口となっています。
坂を登って中央郵便局交差点から西が「南町」。国道50号沿いにはオフィスビルと中小商店とが入り交じり、南町二丁目から三丁目にかけてはアーケードが歩道に掛けられています。
太田街道との交差点を過ぎると「泉町」。水戸市街唯一のデパートである京成百貨店が立地しており、周辺にも飲食店を中心に中小店が広がっています。
さらに西へと進むと「大工町」。茨城県屈指の歓楽街です。
南町・大町
▲中央郵便局交差点の歩道橋から銀杏坂を見下ろす。台地の東端部は三の丸界隈。
▲ここから水戸の中心市街地。国道50号の通りを中心にビルが建ち並んでいます。
▲常陽銀行本店は南町二丁目バス停前に立地。
▲右手の大きな建物はかつて「ダイエー水戸店」だった建物。2005年に閉店した後は、2007年にMIMO(ミーモ)と呼ばれるショッピングセンターが開業しました。しかし2013年には、震災の影響もあってか建物の維持が困難になったことから全テナントが閉店して閉鎖されました。2021年現在ではこの建物は建て壊れ、跡地にタワーマンションが建っています。カスミはマンションの1階部で営業を継続しています。
▲南町二丁目交差点。
▲南町二丁目交差点より西側では歩道にアーケードが掛けられています。
▲南町の北側にある大町には、茨城県信用組合の本店があります。本店なので店舗ナンバリングが「1」となっています。
▲国道50号の一本北の通りが芸術館通り。オフィスビルが中心となっています。
▲NHK水戸放送局は芸術館通りに面しています。
▲太田街道。すぐ先の大町3丁目交差点から国道349号となり、常陸太田市へと至ります。
▲南町3丁目交差点。太田街道の起点となる交差点です。
▲角の空き地には東水ビルという、ユニー水戸店が入居していたビルが、1993年の閉店から長らく廃墟のまま建っていました。2007年に解体され、跡地にはマンションが建つとの話がありましたが、2021年現在ではテラスカフェやイベントスペースがオープンしています。
▲このあたりから泉町になります。
▲先ほどの歩道橋の近くにある木村屋さん。大正時代から続くパン屋さんです。歴史を感じる建物ですね。
泉町・五軒町
▲泉町界隈の歩道の風景。飲食店を中心に様々なお店が建ち並んでいます。
▲「京成百貨店」は水戸市街唯一のデパート。バスに乗っていて泉町1丁目にさしかかると「いいこと いいもの いっぱい~」の曲が流れます。2006年に現在地に移転しました。かつてはここに地場の百貨店である「伊勢甚水戸店」が立地、旧京成百貨店は道路を挟んで向かい側に立地していました。
▲泉町1丁目交差点。中央の白く高い建物が旧京成百貨店。現在、周辺の建物と共に取り壊されて、跡地には新しい市民会館が建つ予定です。
▲国道側の風景。地下には駐車場が設けられています。
▲「泉町会館」というレトロな建物は、昭和30年に建てられたの建物、角が丸まっているのが特徴的ですね。内装は補強・リノベーションされ、飲食店などが入居しています。
▲三菱東京UFJ 銀行水戸支店の建物。2019年に向かいのビルに移転し、現在は活用されていません。川崎銀行水戸支店として、明治42年に建てられたもの。
▲泉町の北側の五軒町にある水戸芸術館。地震の時に水戸の映像としてよく映り込む奇怪な建物は、この芸術館の建物です。
大工町・天王町
▲大工町交差点。夜になると客待ちのタクシーがびっしり並んでいます。
▲栄町方面へと至る通り。
▲歓楽街の大工町。昼間はひっそりとしていますが、夜は多くに人出で賑わいます。
▲横丁の飲み屋街。自分好みのお店を探してみましょう。
▲大工町の南側にあるのが天王町。こちらはソープ街。カメラを持ってうろつくのはあまり宜しくありません。
取材時期:2012年9月