
郡山駅は、福島県郡山市の代表駅です。郡山市は仙台に次ぐ、東北地方第2の経済規模を誇ります。
東北新幹線が停車するほか、東北の大幹線である東北本線、福島県を横断する磐越東線・磐越西線が交わります。また、茨城県水戸と郡山の隣駅である安積永盛とを結ぶ水郡線のすべての列車は郡山まで乗り入れ、5方面の列車が発着する規模が大きな駅となっています。
2020年度の乗車人員は11,438人を数え、県都の福島駅よりも多く、福島県下で首位となっています。*1。
駅舎は市街地に向いた線路西側に設けられて、地上駅の構造です。郡山駅の敷地は広く、駅東側には留置線が広がっており、それを跨ぐ長い東西自由通路が設けられています。東口は東西自由通路の出入口だけで改札設備などはなく、駅前には工業団地が広がっています。
利用できる路線
■東北新幹線 ■山形新幹線
■東北本線 ■磐越東線 ■磐越西線 ■水郡線
西口駅前
▲郡山駅中央口前。大きなアナログ時計とオレンジの駅名が特徴的。西口には出口が3つあり、各々北側から、バスターミナル口・中央口・タクシープール口と名付けられています。
▲西口の南側にはタクシープールがあります。奥に見えるのはATi郡山。ヨドバシカメラをメインテナントとする商業ビルです。
▲駅舎南側には郡山駅食品館・ピボットが入居。生鮮食品を扱うお店が入っています。
▲中央口から駅前通りへのパッセージ。
▲駅前の交差点。角に立地しているのはダイワロイネットホテル。以前はマルイ郡山店でした。
▲駅ビルはエスパル。駅舎北側に入居。
▲西口の北側にはバスターミナルがあります。奥に見えるのは市内のランドマークであるビッグアイ。
▲ビッグアイ22Fの展望室から俯瞰した駅前。江戸時代は奥州街道の小さな宿場町でしたが、明治期に開削された安積疎水で拓かれ、東北でも有数の工業都市へと成長しました。
▲展望室の北西からは安達太良山が見えました。
東口駅前
▲郡山駅東口。東口には改札設備などはなく、東西自由通路の出口があるのみです。
▲東口駅前は綺麗に整備されたロータリーと、40分無料の駐車場があります。
▲ロータリーを出たところにホテルや住宅が立地しています。東口の周辺は工業団地が広がっており、東口駅前にも保土谷化学工業の工場が立地しています。
▲東側にある広い留置線を跨ぐため、東西自由通路はながーーーいです。
駅舎1F部分
▲郡山駅の1F部。半分は吹き抜け構造となっています。
▲1F部には「郡山おみやげ館」という物産を取り扱うテナント街があります。
▲中央口出口。
▲中央口入って左側に2F新幹線改札に至る階段があります。
▲1Fの在来線改札口。1番線と地下通路につながっている改札口です。
▲北側には駅ビル・S-PALの入口があります。取材当日は、駅からの入口が工事中でした。
▲在来線改札口脇には近距離券売機が3台、多機能券売機が1台設けられています。県都の福島までは860円。
駅舎2F部分
▲1F部を俯瞰。立派な駅ですね。
▲このステンドグラスは、1982年の東北新幹線開業を記念して制作されました。
▲中央口左手の階段を2Fにあがると正面にみどりの窓口、きっぷの券売機があります。
▲階段を上って左に折れると新幹線改札中央口があります。
▲中央改札から北口改札へと抜ける通路。書店があります。
▲北口改札。在来線改札口は跨線橋につながっています。
▲北口改札脇の券売機。
▲2Fの中央部に郡山市観光案内所があります。
▲2Fの南側はレストランゾーンがあります。
▲レストランゾーンの奥の通路。東西自由通路へと至ります。東西自由通路入口にはコインロッカーがあります。
在来線改札内
▲1Fの在来線改札口の風景。自動精算機があります。
▲1F改札から階段を下がって、地下通路へと至ります。
▲1番線から見た、1F改札への出口。
▲1番線ホームは磐越西線のホーム。快速あいづが停車していました。
▲1番線にはホーム上にはキオスクと待合所があります。
▲2・4番線ホーム。東北本線の列車が発着します。
▲福島行き。701系電車です。
▲2・4番線の新白河方には待合室があります。
▲その奥に、切り欠きホーム形状の3番線があります。水郡線が発着します。
▲5・6番線ホーム。
▲ホームから見た東側。留置線には石油の輸送列車、奥には保土谷化学工業の敷地が見えます。
▲跨線橋部。各ホームにはエレベータの設備があります。
▲磐越東線には「ゆうゆうあぶくまライン」という愛称が付けられています。起点のいわきまでを通す列車の運行は少なく、日に6往復程度。
▲跨線橋部を抜けると北口改札と新幹線乗り換え改札口があります。その近傍にはお土産店が。
▲新幹線乗り換え改札口には窓口の他にも、自由席特急券売機が1台設けられています。クレジットカードは非対応のようです。
▲在来線の駅名標シリーズ。郡山からは4方面に分岐します。
新幹線改札内
▲新幹線改札内から新幹線のりかえ口を見る。在来線のりかえ改札は北側のここ1箇所のみ。
▲新幹線コンコース。広々としています。
▲南側に位置する中央口改札。駅舎2F部に出られます。
▲中央改札入ってすぐの所にNewDays。
▲新幹線コンコースには駅そばもあります。
▲LCDの列車案内。最大で17両編成が到着します。
▲新幹線ホームは2面3線、中央に通過線がある構造。
▲郡山発着のなすの号は11番線にやってきます。
▲なすの号がやってきました。那須野は栃木県北部の地名なので、那須塩原駅発着がメインですが、郡山にもやってきます。
▲E5系のロングノーズ車体。かっこいいですね。
▲こちらは上りホームの12番線。キオスクや駅弁売店があります。
▲駅西側のにぎやかさとは打って変わって、駅東側はのどかな風景です。
▲新幹線駅名標。福島県内には新幹線駅が3駅あります。新幹線だと県都の福島はひと駅。
取材時期:2021年10月
*1:https://www.jreast.co.jp/passenger/2020_02.html, 各駅の乗車人員 2020年度 ベスト100以外(1):JR東日本, 2021年8月13日閲覧