kyonyの探訪記

茨城を中心に、交通や街並の風景をお届けします。毎週日曜更新、予定。

茨城県道111号 高萩塙線/茨城県道67号 高萩インター線

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大北川上流の森を走る

県道111号 高萩塙線は、茨城県高萩市を起点に、高萩ICを経由して、阿武隈山地の小さな山間部集落を縫いつつ、福島県境を越えて東白川郡塙町へと至る県道です。県道67号 高萩インター線の全区間と重複しており、合わせてレポートすることとします。

本路線の県境付近の区間においては、この道路の前身が市道町道だったということもあってか、道幅1車線程度の山道が20kmほど続きます。


データ

総延長: 47.695km*1
起点:高萩市高戸 国道6号交点 map
終点:塙町川上東平 県道27号交点 map

茨城県側概況

国道6号から高萩インターまでのアプローチ道路として、高萩インターまでの区間は一部4車線で整備されています。高萩インター後もしばらくは田園地帯を走り、県道10号 日立いわき線の交差点より山道の様相へと変貌します。県道67号はここまでとなり、以降が県道111号の単独区間となります。

単独区間高萩市下君田集落へとアクセスする道路の役割を持ち、2車線幅の整備された山道です。下君田集落を過ぎると、一気に車線幅は1車線に減少し、険しい山道となります。大北川渓流沿いの区間は、夏でも涼しく、緑にあふれ、二輪車にとってはいいツーリングコースかもしれません。

高萩市都市計画道路の一部路線が、県道111号バイパスとして整備されています。こちらは一部供用中となっており、現在進行形で整備が進んでいます。

高萩市内バイパス区間

f:id:kyony1024h:20200531215002j:plain高萩市北茨城市とを結ぶ道路は、沿岸部は国道6号くらいしかなく、交通集中による渋滞が発生しやすいことから、高萩市南部からいわき市勿来町にかけ、国道6号のバイパスの役割を持つ都市計画道路が建設されています。この都市計画道路のうち、高萩市安良川から北茨城市内の県道299号交点までの区間は、県道111号として整備される予定です*2

f:id:kyony1024h:20200531214950j:plain ▲上述の都市計画道路は現在、高萩市安良川の県道111号として整備される道路の起点から一部供用が開始されています。

f:id:kyony1024h:20200531215007j:plain ▲起点付近にはヘキサはなく、青看で示すだけです。4車線の立派な道路です。

f:id:kyony1024h:20200531215557j:plain ▲県道67号との交差点(工事事務所前交差点)。県道67号は、県道111号本線でもあります。

f:id:kyony1024h:20200531214946j:plain ▲工事事務所前交差点を過ぎてはじめて、ヘキサが現れました。ヘキサを過ぎると、車線減少します。

f:id:kyony1024h:20200531215312j:plain市道たつご通りとの交差点で開通区間は終了。このたつご通りは、県道111号の前身にあたる、県道下君田高萩線だった道路です。

f:id:kyony1024h:20200531214956j:plain ▲現在、中郷ニュータウンに向けて道路が建設されています。県道299号 里見南中郷停車場線までつながる予定です。

県道67号高萩インター線

f:id:kyony1024h:20200531215127j:plain ▲高戸大橋。国道6号常磐線をオーバーパスしています。

f:id:kyony1024h:20200531215121j:plain ▲高戸交差点。県道の起点です。

f:id:kyony1024h:20200531215153j:plain ▲高戸交差点から関口十字路交差点までは、「高萩インター通り」という愛称が付けられています。

f:id:kyony1024h:20200531215132j:plain ▲起点すぐに初のヘキサが現れます。県道111号との重複区間ですが、ヘキサは67号だけ。

f:id:kyony1024h:20200531214939j:plainf:id:kyony1024h:20200531215140j:plain ▲走りやすい道路です。工事事務所前交差点からは4車線に幅員が広がります。

f:id:kyony1024h:20200531215136j:plain ▲「この道路は高速道路ではありません」確かに、高速道路を降りたばかりだとスピードを上げてしまいそうな快走路です。

f:id:kyony1024h:20200531215147j:plain ▲高萩インターとの交差点に到着。この先もしばらく県道67号は続きます。

f:id:kyony1024h:20200531215551j:plainf:id:kyony1024h:20200531214918j:plain ▲高萩ICを過ぎると車線減少します。

f:id:kyony1024h:20200531215426j:plain ▲道路情報が現れました。山道の手前によく設置されているので、これを見るといよいよ山道に入るという気持ちにさせてくれます。

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▲一瞬ですがセンターラインが消えます。

f:id:kyony1024h:20200531215034j:plain f:id:kyony1024h:20200531215158j:plain ▲関口十字路交差点。交差する県道10号は山と里とを分かつ道。県道67号はここで終点を迎え、これより先は県道111号の単独区間となります。

関口~下君田~福島県区間レポート

f:id:kyony1024h:20200531214927j:plain f:id:kyony1024h:20200531215234j:plain ▲関口を過ぎても、勾配こそありますが、近年改良されたこともあって走りやすい道となっています。

f:id:kyony1024h:20200531215239j:plain ▲若栗集落に到着。広域農道と交差します。初めて「塙」の文字が見えました。

f:id:kyony1024h:20200531215245j:plain ▲若栗と下君田を分かつ峠道。この坂を下ると、一つの重要経由地である下君田の集落に入ります。

f:id:kyony1024h:20200531215018j:plain ▲下君田の集落。県道は集落の西側を走っています。

f:id:kyony1024h:20200531215111j:plainf:id:kyony1024h:20200531215023j:plain県道22号 北茨城大子線との交差点。県道22号は上君田を経由し、里美徳田地区・猪ノ鼻峠を経由して、大子町へと至ります。この路線もなかなかの険道*3っぷりです。1985年までは、この県道の前身に当たる下君田高萩線がここで終点を迎えています。ここから先は85年以降に新たに県道指定された区間となります。

f:id:kyony1024h:20200531215012j:plain ▲交差点角には「王塚神社」が立地。草が生い茂っており、廃れてしまったのかな?と思いましたが、400年続く伝統無形文化財である「下君田のささら」 という舞が奉納される神社のようで、今年も奉納されたようです。

ibarakinews.jp

f:id:kyony1024h:20200531215116j:plain ▲「広げよう まちとまちとの交流 この道で」というスローガンが掲げられています。整備促進期成同盟会なる会が組織されているようです。

f:id:kyony1024h:20200531215502j:plainf:id:kyony1024h:20200531215229j:plain ▲下君田字小川崎(こがさき)地区で道幅は一気に半分となります。

f:id:kyony1024h:20200531215045j:plain ▲本当にこの道は県道なのか?と不安になりますが、しっかりヘキサが建っています。いや、不安であることには変わりないのですが(笑)

f:id:kyony1024h:20200531215049j:plain ▲先ほどの小川崎地区から、県境を越えて塙町大字片貝までの約20kmの区間は、ほぼ離合が不可能な1車線幅の道となります。

f:id:kyony1024h:20200531215412j:plain ▲道の幅員は、愛車のクロスカブでこんな感じ。四輪車ではまず離合は不可能でしょう。

f:id:kyony1024h:20200531215613j:plainf:id:kyony1024h:20200531215332j:plainf:id:kyony1024h:20200531215327j:plain ▲下君田最奥部である柳沢の途中までは、大北川の上流部に沿って走り抜けます。せせらぎの音が心地よいです。道路には湿った落ち葉がありますのでスリップに注意です。

f:id:kyony1024h:20200531215521j:plain ▲杉林の木立の中を走り抜けます。夏でも涼しく、バイクでのツーリングに良い道です。

f:id:kyony1024h:20200531215039j:plain ▲茨城側最後の集落である柳沢集落。住宅が数軒ありました。大字は下君田で、南北に非常に距離のある大字となっています。

f:id:kyony1024h:20200531215059j:plainf:id:kyony1024h:20200531215203j:plain ▲県境を迎えました。

福島県側概況

県境から塙町大字片貝までの区間は、85年に県道に制定される前は、町道や林道でした。片貝字矢塚付近からはバス路線もあり、住宅は茨城側よりも多い印象です。

大字片貝の中心部からは国道349号と重複区間となり、2kmほど重複したあと、湯岐字干泥より再び単独区間となります。

湯岐から終点の県道27号交点までは、県道湯岐温泉線が前身となる道路でした。かつてからも県道だったということもあって、県境区間と比較すると道幅は広めですが、快走路までとは行かず、1.5車線程度です。

福島県側走行レポート

f:id:kyony1024h:20200531215437j:plainf:id:kyony1024h:20200531214922j:plain ▲こんな山道でも、しっかりと「うつくしま、ふくしま。」が存在しています。さすがです。

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福島県側には通行規制の案内がありました。県境から国道349号交点まで規制がかかります。

f:id:kyony1024h:20200531215508j:plain ▲福島側の初ヘキサ登場。

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▲福島側も相変わらず幅員が狭いですが、待避所はところどころ設けられています。

f:id:kyony1024h:20200531215541j:plainf:id:kyony1024h:20200531215537j:plain ▲矢塚大橋バス停付近の分岐。ここを終点とするバスがやってくるようです。バス路線がここまでともあって、ここから先は小集落が点々と存在します。
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f:id:kyony1024h:20200531215546j:plainf:id:kyony1024h:20200531215531j:plain ▲お休みだったようで残念ながら開いていませんでしたが、分校跡を活用したカフェがあるそうです。

f:id:kyony1024h:20200531215526j:plain ▲矢塚集落の中心部。左折の行き先の岡見は、茨城県常陸太田市里川町の小字です。里美はかつての久慈郡里美村を示しているのでしょう。

f:id:kyony1024h:20200531215343j:plain福島交通の旧型バス停が現役の殿畑入口バス停。味がありますね。

f:id:kyony1024h:20200531215222j:plain ▲大字片貝の中心部に到着し、国道349号と合流します。

f:id:kyony1024h:20200531215607j:plain ▲片貝集落の旧国道に設置されていた古い青看には、本路線方面には高萩の文字はなく、殿畑と書かれています。85年に県道として整備される前は高萩へ抜ける道としては案内されていなかったようですね。

f:id:kyony1024h:20200531215517j:plain ▲国道349号と合流、片貝地区のバイパスは2車線で整備されています。

f:id:kyony1024h:20200531215602j:plain ▲集落を抜けるとセンターラインが消え、山道となります。ちゃんと県道の標識も付けられています。

f:id:kyony1024h:20200531215029j:plain ▲2km程度で単独区間となります。県道方面は右折。かつては県道湯岐温泉線だった区間です。

f:id:kyony1024h:20200531215355j:plain ▲ここから県道27号交差点までは150mmの雨量で通行規制が敷かれます。

f:id:kyony1024h:20200531215455j:plain ▲再び道幅が狭くなります。

f:id:kyony1024h:20200531215401j:plain ▲開湯500年という歴史を持つ、湯岐(ゆじまた)温泉という温泉地が沿線にあります。

]f:id:kyony1024h:20200531215421j:plainf:id:kyony1024h:20200531215451j:plainf:id:kyony1024h:20200531215445j:plain ▲湯岐温泉入口を少し下がったところの路傍には、不動滝と呼ばれる滝が轟音を立てています。

f:id:kyony1024h:20200531215408j:plain塙町大字木野反の中心部。すれ違いに少し難があります。

f:id:kyony1024h:20200531215256j:plain ▲集落を過ぎると道幅は太くなります。初めて距離の看板が出てきました。

f:id:kyony1024h:20200531215317j:plain ▲川上東平集落に降りてきたところで、ようやく視界が開け、山道が終わります。期成同盟の看板がこちらにも。整備改良の道のりは遠そうです。

f:id:kyony1024h:20200531215431j:plainf:id:kyony1024h:20200531215249j:plain県道27号 塙大津港線との交点を以て、県道111号は終了します。塙市街地まで行かないのですね。

取材時期:2019年8月