山形県の中東部、村山地方の中心都市で、山形県下ではもっとも大きな市街地を持ちます。一方、東北一の都会である仙台市は奥羽山脈を挟んで隣に位置しており、仙台との結びつきも深い都市となっています。
仙台との交通が至便であることもあり、市街地は空洞化が起きています。山形市街で唯一のデパートだった大沼百貨店が2020年1月に閉店し、全国で初めてデパート(全国百貨店協会加盟の百貨店)がない県となったことで注目を集めました。
中心市街は山形駅周辺と、昔からの中心市街である七日町周辺の2つの拠点があります。大沼百貨店は七日町に立地していました。
訪問当時は2013年であり、大沼百貨店や、駅前の十字屋もまだ営業していました。
山形駅周辺
▲JR山形駅。線路が市街地の西端を通っています。東京とは山形新幹線で約2時間50分、仙台へは仙山線の快速列車で約1時間15分で結ばれています。東口駅周辺はペデストリアンデッキが設けられています。
▲一方西口駅前。ホテルやマンションが建っています。もともと東ソーの工場があって、その跡地が再開発され、2002年に完了しました。
▲その再開発の目玉が「霞城セントラル」。2001年にオープン、地上24階建てで、高さは114.65mを誇ります。
▲山形駅東口駅前。北側にバスターミナルがあります。
▲バスターミナル北側の建物は東口交通センター。飲食店街と駐車場が合わさった建物となっています。
▲山形駅の北側から延びる通り。
▲駅前の交差点。
▲駅前の交差点から延びる大通り。
▲駅前の大通りから一歩入ると、歓楽街が広がっています。
▲十字屋山形店は公園通りとの交差点に立地。2018年に閉店しました。1万平米を超える大型店舗でした。
▲公園通り商店街。十字屋の交差点から北方に延びる商店街。中小店舗が建ち並びます。
▲東へと進んでいくとオフィスビルが増えてきます。高層ビルが建ち並ぶ都会的な雰囲気。
▲山交ビル。バスターミナルが併設されており、高速バスや郊外路線の始発となっています。中核となる店舗の「ヤマザワ」は山形県下を中心に展開するスーパーマーケット。かつてはダイエーが中核店舗でしたが、2006年に撤退しました。
七日町周辺
▲十日町交差点は駅前大通りと国道112号が交わる交差点。
▲国道112号は旧奥羽街道筋であり、昔からの中心市街地がこの通り沿いに広がっています。北側に一方通行の道路で、路側帯には自転車レーンが設けられています。
▲山形中央郵便局は十日町に立地。このあたりはまだオフィスビルが中心。
▲東北電力山形支店のビル。
▲七日町交差点。このあたりからお店が増えてきます。
▲az七日町は複合ビル。低層階が商業テナント、高層階が公民館が入居します。
▲タイル貼りの街路の商店街。このあたりが七日町の中心地。飲食店が建ち並ぶ七日町仲通りはこの先にありますが、写真に収められていませんでした……。
▲七日町で集客の核となっていた大沼山形本店。2020年1月に自己破産して営業が休止し、その後閉店セールが同年7月に開催されました。1956年から改築を続けてきた建物であり、重厚感が漂います。
▲大沼の交差点から北方向を向いた風景。
▲七日町御殿堰。市街地に流れている農業用水堰のひとつを親水空間として開発した商業施設。町屋風の建物に飲食店が入居しています。
▲七日町交差点が再び現れますが、こちらは北側の七日町交差点。ここから先は一方通行だった街路が対面通行になります。
▲山形市役所。
▲市役所から眺めた市街地の風景。
▲市役所のはす向かいにある山形銀行本店。
▲七日町の目抜き通りの北のどん詰まりにあるのが「文翔館」。もとは山形県庁だった建物です。多目的文化施設として、郷土の歴史や文化財の公開などを行っています。
訪問時期:2013年4月
*1:https://www.city.yamagata-yamagata.lg.jp/shiseijoho/sub13/tokei/87500suikei.html、山形市の現在の推計人口ー山形市公式ホームページ、2021年4月17日閲覧