水戸駅は、茨城県の県庁所在地である水戸市の玄関口です。一日の利用者数は県内で最も多い約6万人で、県内の東京通勤圏の都市の駅である取手・守谷より多い人数を誇っています。
県内各地から列車がやってくる駅であり、県内を縦断する常磐線、県西の諸都市を経由する水戸線、県北内陸を通る水郡線、鹿行地域を縦断する第三セクター線である大洗鹿島線の、四路線が交わります。
県都の玄関口である水戸駅は、もっとも県内で賑わいのある駅です。駅の南北それぞれにエクセルみなみ、エクセルという駅ビルが立地、駅の南北通路にはプラムストリートと呼ばれるテナント街があり、ショッピングエリアが形成されています。
かつて水戸機関区の留置線が広がっていた駅南側は、2000年代になって再開発された新しい街並みであり、ホテルやシネコンが建ち、2008年に開業した駅隣接のサウスタワーはOPAが核テナントとなっています。震災直後の2011年5月には「エクセルみなみ」が開業し、大型開発が一旦終了しています。
利用できる路線
北口駅前
▲北口は水戸市街に面しています。駅ビルのエクセルは1985年に開業しました。
▲北口はペデストリアンデッキが設けられており、市街地へと至る国道50号とを結んでいます。
▲ペデストリアンデッキには巨大な四阿「お休み処」が設けられています。これは2019年に建てられ、檜造りの建物となっています。この「お休み処」には水府提灯という提灯が提げられており、水戸が三大提灯の産地であることを伝えています。
▲「お休み処」の近傍に、ご存じ水戸黄門一行が鎮座しています。黄門一行像の左脇には、印籠を掲げるようにした石像に水戸の案内図が設置されています。
▲北口東側にはマイムビルが立地。2018年9月まではマルイがメインテナントでしたが営業不振により閉店、ほぼ空きテナントとなっています。
▲水戸駅前交差点は国道50号・51号・124号・245号・400号の起終点の地。うち、国道50号・51号が標が設置されています。
▲国道50号銀杏坂方面。国道50号は前橋を起点に、北関東を横断する路線です。
▲国道51号三の丸1丁目交差点方面。左へと分岐する日立方面への道は、かつての旧国道6号の通り。国道51号は千葉を発ち、茨城県鹿行地域を経由して水戸へと至る路線。
▲ペデストリアンデッキを渡ると広い空き地が広がっていますが、ここにはかつてLIVIN水戸店が立地しており、2009年に閉店しました。
▲水戸ノースフロントビル(左)と中村ビル(右)は北口西側に立地。ノースフロントは、MYMビルに移る前にマルイ水戸店があったところ、中村ビルは高島屋水戸ローズランドとして開業した建物。
▲水戸駅ビル全体。屋上もあって、夏にはビアガーデンが毎年開かれます。
▲銀杏坂交差点から銀杏坂を望む。水戸市街は馬の背状の台地部分に広がっており、この銀杏坂を登って、中心市街である南町・泉町・大工町へと至ります。交差点脇には銀杏坂の名前の所以である、大銀杏の木が立っています。
▲水戸駅北口バスターミナル。市街地の東端である水戸駅から、西端である大工町までは、水戸市内方々へ至る各路線が集約されており、高頻度でバスが運行されています。バスターミナル構内はかなり傾斜があるのが分かります。
▲日本三名園の一つ・偕楽園へは4番乗り場から出発するバスに乗りましょう。
▲中村ビルの1Fには、関東鉄道と茨城交通の案内所が立地しています。
▲バスターミナルから水戸駅コンコースへと至る階段通路。
コンコース
▲コンコースの北口入口。
▲このコンコースのショッピングエリアには「プラムストリート」という名称が付けられています。
▲ミルクスタンド・地酒バーは北口近くに立地。茨城の牛乳と地酒が楽しめます。地酒バーは夕方からオープン。
▲2020年3月末で閉店したびゅうプラザの場所に、常磐線・水郡線沿線の魅力を伝えるアンテナショップ「常磐・水郡 MADE STATION」がオープンしました。
▲コンコース南口入口。
▲水戸駅改札前では、よくイベント店舗が営業しています。
▲改札脇から駅ビル・エクセル3Fへと至るエスカレータが設けられています。
▲近距離券売機3台、多機能券売機3台、指定席券売機が1台設けられています。大洗鹿島線のきっぷは5・6番の多機能券売機で販売しています。
▲運賃表。山手線内まで2,310円、鹿島神宮までは1,590円です。
▲みどりの窓口は窓口が2つ、指定席券売機が6台設置されていました。
▲水戸駅改札。改札口はここ1箇所のみ。
▲七宝模様が配されたの駅名板は、ゲーミングPCのごとく七色に光ります。
南口
▲水戸駅南口。駅ビル・エクセルみなみが立地しています。
▲水戸サウスタワー。2008年に開業し、メインテナントはOPAとなっています、2008年開業当初はヤマダ電機LABIがメインテナントでした。
▲南口ペデストリアンデッキ。北口よりも広いです。
▲南口ペデストリアンデッキの隅っこには「水戸の納豆記念碑」が建っています。異様です。
▲シネコンのコムボックス310。
▲駅南口を東西に行く通り。よく車が路駐しています。
▲駅南大橋。この通りをずーっといくと国道50号バイパスに至ります。
▲1F部分。西側はタクシープールと一般車乗降場・駐車場が配されています。
▲南口バスターミナルは東側に。県庁方面や茨城空港へのバスなどはこちらから。高速バスも発着しています。
▲南口東側にはホテルテラス・ザ・ガーデン水戸が立地。
▲駅南口遠景。
駅構内
改札付近
▲発車標はフルカラーLEDが採用されています。
▲改札脇には精算機が3台設置されていました。
▲改札をくぐった先の風景。NEWDAYSとBECK's COFFEEがエキナカに入居しています。北方面は左、南方面は右へ。
▲コンビニとコーヒーショップを抜けた先に、ちょっとした待合スペースがあります。
▲跨線橋上部分。改札内は、新幹線駅である高崎や宇都宮と比較すると、こぢんまりとしていますね。
▲特急ホームへの階段の前に、土産物店「いばらき いいもの」があります。水戸のお土産はここで買いましょう。
▲特急ホーム手前には指定席券売機が設けられています。常磐線の特急列車はすべて指定席ですので、指定席特急券を持っていない場合はここで買いましょう。大洗鹿島線はSuicaが使用できないので簡易Suica読み取り機があります。かつては大洗鹿島線のきっぷや、特急券を検札する中間改札がありました。
▲8番線の大洗鹿島線ホームは左側のエスカレータを降りましょう。
上り特急・大洗鹿島線ホーム
▲7・8番線へのエスカレータ。大洗磯前神社へは大洗鹿島線の大洗を下車しましょう。
▲7・8番線ホーム。8番線は鹿島神宮寄りに列車がやってきます。7番線は常磐線上り特急の専用ホームです。
▲列車をモチーフとした意匠のNewDays。モチーフとなっているE653系はフレッシュひたちの愛称で親しまれましたが、2013年に常磐線からは引退、E657系に置き換わりました。
▲大洗鹿島線の主力6000形。車内はエンジン音でとてもうるさく、放送が聞き取れないほどです笑
常磐線下りホーム
▲常磐線下りホームの3・4番線。特急列車は4番線に到着しますが。3番線は主に、折り返し下り普通列車は到着します。
▲京浜東北線209系列車を交直流仕様としたE501系列車が、常磐線水戸~いわき間の主力です。水戸線でも運用されていましたが現在では常磐線のみの運用となっています。
水郡線ホーム
▲水郡線は水戸と安積永盛とを結ぶ路線。全列車が東北線の郡山まで乗り入れます。2020年11月現在、台風による災害で、袋田~常陸大子間が運休しており、通しで運転する列車はありません。
▲1・2番線の水郡線ホーム。ワンマン運転に対応した構造となっています。
▲沿線ガイド。上菅谷から分岐して常陸太田へと至る支線も存在します。
訪問時期:2020年11月(一部除く)