一ノ関駅は岩手県最南端の市である一関市の中心駅です。新幹線が停車し、在来線は東北本線のほか、大船渡線が乗り入れます。
一関は人口約11万の市で、これは岩手県下3番目の規模です。一方、一ノ関駅の乗車人員は4,400人程度で、岩手県下では盛岡駅に次ぐ2番手の規模となっています*1。
世界遺産・平泉の新幹線の最寄り駅で、また、一関市内には厳美渓・猊鼻渓といった景勝地が立地しており、観光の拠点となる駅でもあります。
西口
▲一ノ関駅西口ロータリーは中央に歩道があって、右側がタクシー乗り場、左側がバス乗り場となっています。歩道の先には市街地へと至る地下通路が整備されています。
▲一ノ関駅前のバスターミナル。屋根はなく、乗り場の案内だけが立っている、特徴的なバスターミナルです。観光地の厳美渓へは9番乗り場からバスで20分。
▲一ノ関駅前から延びる目抜き通り。飲食店が建ち並んでいます。電線は地中化され、綺麗な街並みとなっています。
東口
▲新幹線ホームから俯瞰した東口。NECの工場が正面にありますが、2018年度末から閉鎖されています。一ノ関駅を東西を行き来する自由通路はなく、駅を経由するのがもっとも早いのですが、駅構内を通るにはもちろん入場券が必要です。
▲東口駅前。
▲東口には東口交流センターが立地しており、喫茶店などが入居しています。建物の中は空調が効いており、この日は多くの学生がセンター内で勉強していました。
▲通路を通って一ノ関駅東口改札に至ります。一ノ関駅は、仙台エリアのSuica利用可能エリアの飛び地になっています*2おり、Suica読み取り機が設置されています。自動改札ではなく、駅員による改札が行われます。
西口駅舎内
▲西口駅舎に入ってすぐのところ。左手にびゅうプラザ・みどりの窓口、右手にNewDaysがあります。みどりの窓口には指定席券売機が2台設置されています。
▲西口改札前。西口は北上駅同様に、在来線のホームを経由して、新幹線改札へと至ります。
▲近距離券売機が2台設置されています。仙台駅・盛岡駅への運賃は、両方とも1,690円です。
▲改札前には観光案内所も併設されています。
▲改札の上に新幹線の発車標が、団体改札口の上には在来線の発車標が設置されています。
▲改札前には待合所があります。土産物店・駅弁店・駅そば・パン屋と、充実した待合所となっています。
在来線ホーム内
▲西口改札前。
▲一ノ関駅の改札前に445kmのキロポストが置かれていました。
▲一ノ関以北では、平泉だけで利用可能、以南では小牛田以南で利用可能となっています。小牛田駅~平泉駅の間では一ノ関駅以外の駅ではSuicaは利用ができません、飛び地的にSuicaに対応しています。
▲1番線ホームは広々としています。生そばの文字もありますね。
▲新幹線ホーム・2,3番線ホームへは、大きな跨線橋を渡ります。
▲2,3番線ホーム。空調の効く待合所も設置されています。
▲駅名標。有壁駅はお隣の宮城県ですが、その先にまだ岩手県区間が続いており、一ノ関駅が最南端ではありません。
▲跨線橋を渡りきると新幹線の建屋に入ります。まだここは在来線のコンコースで、東口改札へと抜けられます。乗り換え改札前には土産物店とNewDaysがあります。
▲東口改札は先述の通り、駅員による改札が行われます。
▲新幹線乗り換え改札。
新幹線ホーム
▲一関藩「時の太鼓」の展示。一関城内に設置されていたものの二代目にあたるのだそう。江戸時代、皇居・幕府・御三家にしか使用を許されていなかった「時の太鼓」を、一関藩では特別に使用を許されており、昼夜12時に時を知らせていました。老朽化に伴い、昭和50年代にこの二代目が制作され、以降はこのコンコースに展示されています。
▲出口近傍には在来線への乗り換えきっぷの券売機が稼働していました。
▲一関市では国際リニアコライダーの誘致を行っています。どういうものかは、、、理解できませんでした、加速器の一種のようです。
▲質素な待合所が設けられていました。
▲新幹線ホーム。ホーム上にも空調のある待合室が設けられています。
▲新幹線ホームの駅名標。お隣の水沢江刺駅・くりこま高原駅は、地元の請願駅。
▲12番線も同様の設備です。
▲ピカチュウがそこらじゅうにいました。大船渡線内を走る「POKÉMON with YOU トレイン」というジョイフルトレインの運行に伴うもの。
訪問時期:2020年8月
*1:https://www.jr-morioka.com/cgi-bin/pdf/press/pdf_1562303814_1.pdf、JR東日本ニュース 2018年度盛岡支社管内駅別乗車人員等のデータ公開について、2020年10月1日閲覧
*2:https://www.jreast.co.jp/suica/area/sendai/pdf/sendaimap.pdf、仙台エリア・仙台利用可能エリア[pdf]、2020年10月1日閲覧