高岡駅は、富山県西部（呉西）の中心都市・高岡市の駅です。北陸線と城端線・氷見線との結束点である高岡駅は、呉西・砺波・能登の玄関口であり、北陸新幹線開業直前のダイヤでは、特急列車が全便が停車する重要な駅でした。
2015年に北陸新幹線が開業し、新高岡駅が開業。この新高岡駅は、高岡駅の南方約3kmのところに立地しており、高岡駅とはJR城端線が結んでいます。長距離輸送は新高岡駅に役目を譲ることとなり、高岡駅は近距離輸送を中心とする駅に、役割が変わりました。
この記事で紹介する2010年2月ころの高岡駅は、2007年から始まった駅の高架化工事の真っ最中であり、2011年に閉業するステーションデパートや地下街がまだ営業していました。南口の新駅舎は2009年に供用されましたが、この日の取材では収録できていません。
駅周辺・万葉線高岡駅前電停
▲高岡駅正面。2010年2月は旧駅舎がまだ残っていました。翌年の8月に橋上駅舎が完成します。平成年代において、高岡駅周辺は昭和時代から時が止まっているような雰囲気が漂っていました。
▲駅前ロータリー。奥には万葉線乗り場が見えます。
▲万葉線乗り場。当時は1面1線でした。石畳が一部残っています。高岡駅前交差点角には地下街へと続く階段が見えます。
▲2004年に開発されたウイング・ウイング高岡。
▲アイトラムがやってきました。2003年、富山市の市内電車よりも先に、低床の新型車を導入しました。
▲在りし日の高岡駅前地下街。1970年に完成した地下街は、人通りが少なく、寂しい雰囲気が漂っていました。駅舎の改築に合わせてこちらもクルン高岡の一部として改装されました。
▲解体直前の駅前ビル。現在は跡地に富山銀行の本店営業部が建っています。
改札付近・ステーションビル
▲改札正面。改札前にはマクドナルドがありました。
▲きっぷうりば。近距離券売機で切符を買うと、裏が白いきっぷが出てきました。
▲ステーションデパート内。昭和の百貨店、という感じです。お土産が所狭しと陳列されていました。
▲高岡駅の発車メロディを奏でる「おりん」が設置されていました。これはいまもありますね。
改札内
▲改札付近。改札内の改良工事は始まっていましたが、駅舎自体はまだ手つかずでした。
▲跨線橋部分は完成していました。この風景はいまも変わらず。
▲跨線橋からはステーションデパートへの改札口も存在していました。
▲氷見線ホーム。少し離れた位置にありました。
▲氷見線ホームにあった乗り換え案内。「上野方面」という案内が。
▲3・4番線ホーム。ホーム上には駅弁屋がありました。
▲4番線に滑り込むデカ目の急行型列車。
▲走り去る415系。奥にはチラリとSATYが見えますね。2009年にSATYは閉店していますが、2010年当時もまだ建物は遺っていたようです。
訪問時期：2010年2月
