大野市は福井県東部を占める市です。中心市街は「天空の城」で知られる越前大野城の城下町として発展しました。
中心市街地は越前大野城の城下町の雰囲気を色濃く残し、碁盤の目状の街路が広がります。七間通りや寺町通りは石畳が敷かれ通り沿いには歴史的建造物が建ち並び、越前の小京都とも呼ばれています。
市街西端の「亀山」と呼ばれる丘陵の頂上に越前大野城が築かれており、天守閣から大野市街を一望できます。
越前大野城
▲市街西端に位置する「亀山」の頂上に、越前大野城が築かれています。
▲亀山の麓にある「柳廼社」(やなぎのやしろ)は、幕末の藩主・土井利忠を祀っています。このお社の裏手から亀山への登り口があります。
▲越前大野城(亀山)への登り口。こちらは南登り口といい、街を見下ろしながらの登山道。ほかに、駐車場から近い西登り口、静かな木陰道の北登り口があります。
▲越前大野城。標高249mの頂上に築かれた平山城で、1576年に築城。この復刻天守閣は昭和43年に建設されたもの。
▲天守閣内部は史料館になっています。
▲天守閣から俯瞰する大野の街並み。
▲霧が出現すると亀山の頂上の大野城天守閣だけが顔を出し、天空の城と言われるわけです。
▲土井利忠立像。軍制改革、藩校開校、大野屋と呼ばれる所謂現代で言うところのアンテナショップを大坂や名古屋に開いたなど、様々な藩政改革に着手しました。
六間通り
▲大野市街西端の六間通り沿いに位置する「越前おおの結(ゆい)ステーション」。観光の拠点であり、広々とした駐車場や休憩室、物産販売所が設けられています。
▲六間通りは大野市街で最も幅員の広い通り。国道476号に指定されています。明治期に大火が発生した際、火防線として拡幅された歴史があります。少し前までは車道が4車線ある通りでしたが、近年整備が施されこんにちの姿に生まれ変わりました。
▲福井銀行大野支店。三番六間交差点角に立地。
▲六間通り東端部。大きな建物は越前信用金庫本店。
本町通り~寺町通り
▲本町(一番)通りは、市街の南北の通りでもっとも西側を通るとおり。美濃街道の通り筋で、かつては多くの人で行き交った通り。
▲本町通りには2軒の酒造場があります。
▲二番通りは本町通りの東隣の通り。住宅が多め。職人が多く住む通りだったそうです。
▲三番通り。商店が立ち並びます。昭和中期は国道157・158号の往来だった時代もあり、車通りも多め。
▲三番通り沿いに位置する大亀屋。鯛の看板が特徴的な老舗の魚屋です。
▲大野三番バス停付近。このあたりには京福電鉄の大野駅が立地していました。1974年に廃止されました。
▲四番(しばん)通り。鍛冶職人が多かった通りだそうです。
▲五番通り。こちらも商店が多いです。
▲Popolo.5はにぎわい交流広場として、五番通りに2019年4月にオープン。
▲六間通りと大鋸町通りの間には湧き水があります。
▲寺町通り。市街でもっとも東に位置する南北の通り。その名の通り寺町で、お寺が建ち並ぶ閑静な通りです。
石灯籠通り~横町通り
▲石灯籠通り。市街の北側に位置する東西の通り。石灯籠が並んでいます。住宅が多め。小路だったようですが、明治期に火防線として拡幅されたようです。
▲八間通り。石灯籠通りの一つ南の通り。
▲七間通り。400年以上の歴史を誇る「七間朝市」の会場であり、春分の日~大晦日までの毎日朝7時から11時ころ、市が開かれています。通りには昔から富豪が多く住み、大きな店舗が建ち並ぶ賑やかな通りです。
▲七間清水は四番七間の角に位置する湧き水。
▲北陸銀行大野支店。七間通り沿いに立地。周囲の景観に合わせた店舗外観となっています。
▲大鋸町通り。住宅が建ち並びますが、かつては木挽商人が住んでいた通りだそうです。
▲横町通りは大鋸町通りの東へ続く通り。城下町の特徴である鍵型の通りが見られます。通り沿いにある正津屋は煉瓦造りの煙突が印象的な古い商店。かつては2倍の高さがあったそうです。
▲御清水。豊富な地下湧水がある大野市街の象徴的な施設で、共同の洗い場として親しまれています。
春日通り~越前大野駅
▲春日神社。境内には良縁の樹と呼ばれるパワースポットがあります。
▲春日通り。春日神社門前の南北の通り。
▲春日通りと越前大野駅とを結ぶ通り。
▲城下町東広場駐車場。越前大野駅近くにあって、トイレや休憩施設、物産販売所などが設けられています。
▲越美北線越前大野駅。市街の東外れにあって、五番六間からは歩いて10分程度。県都の福井までは1時間程度かかります。
訪問時期:2020年7月