日立市は、茨城県沿岸北部の都市です。陸前浜街道の小さな宿場町だったこの町は、日立鉱山・日立製作所とともに急速に発展しました。
日立市街には、「パティオモール」・「まいもーる」・「ひたち銀座モール」という商店街が、日立駅前から国道6号までの約1.5kmにわたって形成されています。市内唯一の大型店であるイトーヨーカドー日立店が、商店街通りのもっとも駅寄りに位置しています。
人口:17.4万人(2020年8月)
日立駅周辺
▲JR常磐線・日立駅。日立市の代表駅で、特急を含む常磐線のすべての列車が停車します。2011年に完成した駅舎は、ガラス張りの通路から海の眺望が良いことで知られています。
▲駅前は2011年の新駅舎供用に合わせて改良されました。駅舎に隣接されている商業施設には、コンビニ・観光案内所・カフェなどが並んでいます。
▲駅前には中央口バスターミナルがあります。東京・仙台等へ向かう高速バスや、市内方々へ向かう茨城交通(旧日立電鉄バス)の路線バスが発車しています。
▲駅前広場。新都市広場へと続きます。
▲日立製作所の企業城下町と言うことで、駅前ロータリーには日立製作所より寄贈されたタービン動翼がモニュメントとして設置されています。日立製作所は、日立鉱山の工作機械の修理部隊を発端とする、日立市が発祥の総合電機メーカー。市内各地に、日立製作所関連の工場が建ち並んでいます。
▲新都市広場。広場に面している巨大な建物は、コンベンション施設の日立シビックセンター。かつてここには日立鉱山の助川荷扱所が立地しており、このあたりの街区は閉山後の昭和末期に整備されました。
▲シビックセンターの裏側。特徴的な球状の建物は天球劇場と呼ばれるプラネタリウムです。
▲イトーヨーカドー日立店(右)と日立メディカルセンター(左)。メディカルセンターは、もともとはイトーヨーカドーの専門店街としてオープンした建物。市街地唯一の大型店舗です。
▲シビックセンターの東側にある業務街区。オフィスビルが立ち並びます。新都市広場同様、昭和末期に整備されました。
▲日立郵便局。業務街区の南側に立地。奥には三菱日立パワーシステムズ・日立工場が立地しています。三菱の資本が入っていますが、もともとは日立製作所のマザー工場でした。
▲業務街区からまいもーるへと至る市道。商業ビルが建ち並んでいます。
平和通り
▲駅前の交差点。平和通りはここから国道6号へと至る、日立市街の目抜き通り。
▲平和通りの風景。オフィスビルや中小商店が渾然一体となっています。平和通りは中央の本線と、駐車場を有する側道に分離されており、その分離帯に桜が植えられています。春になると桜並木のトンネルとなる、桜の名所です。
▲平和町歩道橋。平和通りとけやき通りの交差点。
▲平和町歩道橋より、平和通りの風景。
▲けやき通りの風景。けやき通りは市街地を南北に貫く通り。
▲平和町歩道橋の角に、茨城県信用組合日立支店が立地しています。
▲平和町歩道橋より西側の風景。
▲常陽銀行日立支店。平和通りと国道6号との交差点に立地。最寄りのバス停の名称は「銀行前」。
パティオモール~まいもーる~ひたち銀座モール
▲パティオモール。新都市広場とけやき通りとの間に広がる商店街。街路はタイル貼りで歩行者天国になっており、歩きやすい商店街となっています。
▲まいもーる。けやき通りと市民会館通りを結ぶところにある商店街。歩道側にはアーケードが設けられており、雨でも歩きやすい商店街です。パティオモールが昭和末期に整備されたのに対し、まいもーる・銀座通りは昔ながらの商店街であり、古い商店も建ち並んでいます。
▲市民会館通りと商店街通りとの交差点。ここから西側はひたち銀座モール(銀座通り)となります。
▲上記交差点近くの市民会館通りの風景。こちら側にも商店が建ち並んでいます。
▲ひたち銀座モール。市民には昔から「銀座通り」の名で親しまれてきた商店街。最盛期には、伊勢甚百貨店・十字屋・亀宗といった大型店を核に、賑わいのある商店街でした。歩行者天国だった街路は2005年に車の乗り入れを開始しました。
▲銀座モール前交差点。銀座通りが国道6号と交差します。交差点には日立市保健センターが立地。かつてはここには日立郵便局が立地していました、現在は駅近くの業務街区に移転しています。
▲銀座通り入口付近の風景。マンションが建っていたところに伊勢甚日立店が立地していました。伊勢甚は1985年に神峰町へと移転しています。
弁天町・鹿島町・若葉町界隈
▲商店街通りの北側に並行して延びる東西の通りには、飲食店が立ち並ぶ歓楽街となっています。道の真ん中に駐車場が設けられています。
▲弁天町界隈。
▲市民会館通りを挟んで鹿島町界隈。引き続きこちらにも飲食店が並んでいます。
▲銀座通りと旧伊勢甚日立店とを結んでいた商店街。タイル張りになっています。伊勢甚のRのようなマークは、伊勢甚パーキングに未だ遺されていますね。
▲鹿島神社に近い街路。住宅街と飲食店が渾然一体となっています。
▲助川 鹿嶋神社。鹿島町の名の由来になっています。
▲日立市民会館、若葉町に立地。正面の通りが市民会館通り
▲カスミ日立神峰店。もともとここに1985年に移転してきた伊勢甚日立店が立地していました。茨城県北地区唯一の百貨店として愛されてきましたが2005年に閉店しました。その建物を用いて「さくらシティ日立」が2006年にオープンするも、リーマンショックで2008年に閉店、建物は解体され、跡地にカスミがオープンしました。
国道6号沿い
▲日立市保健センター前バス停。
▲日立駅入口交差点。東京まで141km、水戸まで33km、いわき市平まで61km。
▲助川町。このあたりには助川宿の本陣が置かれていました。
▲日立市役所。2011年の東日本大震災で被災し、仮庁舎を経て、2017年に新庁舎がオープンしました。
取材時期:2020年8月