真壁は、茨城県西部の桜川市南部に位置する地区になります。桜川市はいわゆる平成の大合併によって成立した市で、市街地は主に岩瀬(旧岩瀬町)と真壁(旧真壁町)に別れています。
戦国時代に城が築かれたことに端を発する真壁の市街地は、江戸期には木綿流通の拠点として、また周辺地域の物流が集積する在郷町として発展しました。江戸時代からの町割りと江戸末期から昭和初期にかけての古い建物が多く遺されており、国より「伝統的建造物群保存地区」に指定されています。
▲真壁市街の東端に、1987年に廃線となった筑波鉄道の駅跡が立地します。
▲筑波鉄道の軌道跡には「つくばりんりんロード」と呼ばれる自転車道として整備されています。
▲駅前通りはりんりんロードと並行して延びる通り。
▲上宿通り。この通りは真壁市街のメインストリート。かつては県道のルートでしたが、1970年代に市街地の南側にバイパスが整備されました。
▲猪瀬家薬医門。商家町でありながら門が多く建てられているのが真壁の特長なんだそう。
▲真壁の伝統的建造物群保存地区には約100棟の建造物が歴史的な建物として保存指定されています。
▲下宿十字路手前には白看が建てられていました。湯袋峠は柿岡方面とを結ぶ峠道。筑波・下館はもう見られない地名ですね。
▲下宿十字路。ここから先は下宿通りとなります。角には酒造の立派なお屋敷が建っています。
▲下宿通りの街並み。
▲下宿通りと御陣屋前通りとの交差点には道路元標が立っていました。
▲潮田家は昔ながらのお店の様相。二階の外壁が黒漆喰仕上げとなっているのが特徴。
▲土蔵造りで門が併設されている建物。
▲御陣屋前通りは中小店舗が建ち並んでいます。
▲旧真壁郵便局は、和風の建物が立ち並ぶ市街地で唯一、古い洋風建築の建物。昭和2年に建てられた五十銀行として建てられ、末期は旧真壁郵便局として利用されていました。
▲旧真壁郵便局から南へと延びる通り=高上町通り。沿道に駐車場があり、市街地へのアクセスにはここに駐車すると良いでしょう。
▲御陣屋前通りの西端部。
▲川島書店。現店舗隣の見世蔵にはお雛様が飾られています。この街は「真壁のひなまつり」でも有名。
▲市街地北部の仲町通り。一部住宅と中小商店が渾然一体です。
▲真壁伝承館は歴史資料館やイベント空間を有する公共施設。
▲新宿通りは仲町通りよりも一本北の通り。東に筑波山・加波山の山並みが見えます。
訪問時期:2020年5月