高崎駅はJR・上信電鉄の駅で、群馬県随一の商業都市である高崎市の玄関口です。上越・北陸新幹線が通じており、群馬県県央地域の広域的な玄関口としての役割も担っています。
JRの在来線は高崎線・信越線・上越線が通じており、また、八高線・両毛線・吾妻線の列車も当駅まで乗り入れ、群馬県各地から列車がこの駅に集結します。
上信電鉄上信線は、高崎から群馬県南西部を通って下仁田まで向かう路線です。沿線には世界遺産富岡製糸場が立地する富岡市が立地しています。
続きを読むこの集落には、勿来の関・白河の関と並ぶ「奥州三関」と称される関所が置かれた歴史があり、古代より関門交通の取り締まりを担ってきました。平安期に設置された古代関所は、天下統一を標榜していた戦国時代に一旦は廃止されますが、江戸期の街道整備の際に再び設置されるようになります。このように鼠ヶ関は、古代と近世、2つの時代に設置されていた歴史があり、前者を「古代鼠ヶ関址」、後者を「近世念珠ヶ関(同音で『ねずがせき』)」と区別して呼称しています。
鼠ヶ関の集落形成は、隣の新潟県村上市伊呉野集落と一体化して広がっており、県境が集落内に引かれているという、珍しい風景を見ることができます。
続きを読む生地(いくじ)は、黒部市の港町。生地の中心部にある「生地中橋」は普通の橋とは違う、ある機能を持っています。この橋、なんと“動く”のです。
生地中橋は黒部漁港の港口にあって、船が往来する際に、車の交通を遮断、橋が動いて、船を通します。
船が漁に出る際に橋が動くので、1日のうち結構な回数で橋が動きます。国内にあるこうした回転を伴う可動式の橋は、天橋立にある廻旋橋が知られていますが、これは橋の中央を軸に動くもの。
生地中橋は片側を軸として回転するもので、こうした方式の橋は日本でここだけと言われています。
この珍しい風景は2006年に「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」に指定されました。
続きを読む国道6号の茨城・福島県境は、奥州三関の一つである「勿来の関」の近傍に位置します。勿来は「なこそ」と読むのですが、これは「来るなかれ」という意味で、蝦夷の南下を防ぐという関所の役割がそのまま地名になっています。
県境周辺は、断崖が続く天然要害で、“境界”の雰囲気を醸しています。いにしえの県境の往来は、牛馬の往来が困難なほどの急坂の道だったと言われています。この往来を改善するべく平潟洞門が1774年に開通、劇的に往来が容易になりました。この洞門は昭和期の幅員拡張とともに取り壊され、現在のような切り通しとなっています。
現在の主たる往来である国道6号は、昭和33年の国道改築によって開通した「平潟トンネル」によって県境をパスします。旧国道となった切り通しの往来は、現在は市道になっており、引き続き生活道路としての役割を担っています。
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