フランス東部、アルザス地方の中心都市=ストラスブール(Strasbourg)の代表駅、年に1900万人の旅客が利用します。2007年LGV東線(LGV Est)が開通し、パリとは1時間50分程度で結ばれています。
1880年代に作られた歴史的建造物であるストラスブール駅舎は、TGV東線の開通に合わせ2006年より改装が行われ、2007年には現在のようなガラスのドームに覆われるような形が完成しました。古い駅舎をそのままに、未来的な外観へと変貌させたその姿は、2008年にブルネル賞(鉄道関連のデザインコンペ)を受賞しています。
駅は市街地の西端に位置し、市街中心部とはトラムで結ばれています。
駅前・外観
▲ガラスのドームに覆われた駅舎。2007年に完成しました。周囲は古い建物が建ち並んでおり、こうしたモダンな建造物はちょっと浮いた存在です。
▲ガール広場。駅正面に広がっています。トラムC線(オム・ド・フェール、大学経由、ヌオフ・ロドルフ・ルス行き)のみガール広場の北側に電停が立地しています(A線D線は地下ホーム)。
プラットホーム
▲大屋根に覆われたホーム。華やかな意匠も施されています。
▲駅名標。こちらはとてもシンプル。
▲LGV東線の TGV Réseau。在来線時代は4時間かかっていたパリへの所要時間を2時間20分に、2016年には1時間50分まで縮めました。ストラスブールを出ると、ほとんどのTGVは、パリまでノンストップで走ります。
駅舎内
▲駅構内の北側通路。改札はなく、自由に行き来出来てしまいます。
▲駅ホールにはRELAY等、おなじみのキオスクが営業しています。
▲ガラスドームのファザードは2007年に完成。歴史を感じさせる駅舎を活用しつつ、モダンかつ広々とした空間へと変貌させました。
▲ 発車標は国鉄共通のもの。バスやトラムの交通情報も表示されます。
▲北側ホールの前。
▲もっとも広い中央ホール。ステンドグラスと彫刻があしらわれています。1882年に作られてから、100年以上旅人を見守っています。
▲中央ホールを抜けた先の通路。
▲国鉄に改札はないのですが、チケットに乗車日を印字して乗車証明をつけなければなりません。この機械に切符を通しましょう。
▲地下1階部分。カフェや売店が建ち並んでいます。
▲ヴェロップ(velhop)というのは貸し自転車。ストラスブール市内は平坦ですから、自転車で巡るのもいいかもしれません。
▲地下2階部分にはトラムA線・D線の乗り場があります。どちらに乗車しても市街中心部(Homme de Fer)に到着出来ます。
取材時期:2014年12月