猪谷(いのたに)駅は、富山市の南部、岐阜県との県境近辺に位置する、高山本線の駅です。JR西日本とJR東海との会社境界の駅であり、普通列車においては当駅で必ず終点となります。
神岡方面へと至る神岡鉄道との乗り換え駅でしたが、神岡鉄道は2006年に廃止されました。神岡鉱山で採掘された資源の取り扱いは2004年まで行われていて、駅用地の広さにその名残があります。
▲猪谷駅の駅舎。瓦葺きの建物です。
▲旧細入村の2つある中心集落のうちのひとつである猪谷には、細入郵便局が立地しています。
▲猪谷駅周辺の街並み。
▲猪谷関所館。県境の集落である猪谷にはかつて、東西に関所があり、神通川西岸である当地に資料館が建てられています。越中西街道にまつわる古文書などが展示されています。
▲駅舎内。待合室があります。駅舎管理はJR西日本です。
▲運賃標と券売機。県都の富山までは650円、飛騨地方の中心都市である高山へは950円となっています(2012年当時)。
▲時刻表。当駅から美濃太田駅へと至る、岐阜県を縦断する列車もあります。また、特急「ひだ」が停車します。
▲いくつかの側線を渡りながらホームへと向かいます。
▲広大な駅構内の富山方を望む。当駅は、高山本線随一の貨物取り扱い量を誇りました。ほとんどの遺構は残っていないようで、だだっ広い駅用地だけに名残が留まっています。
▲対して高山方にはキハ48系が停車しています。
▲ホーム上の風景。停車している車両は、JR西日本のキハ120系列車。
訪問時期:2012年7月