伊都郡高野町は、和歌山県北部、紀伊山地の中腹にある山あいの町です。
弘法大師・空海が、約1200年前、修禅の道場をこの地に開いて以来、真言宗の聖地となっています。町は真言宗の聖地である金剛峯寺を中心に、関連する寺院群、その門前町と宿坊から構成された、宗教都市です。2004年に「紀伊山地の正常と参詣道」として世界遺産として登録されており、近年は世界的な観光地としての顔も見せ始めています。
南海難波駅からは1.5時間程度で、町の入口である極楽橋駅に到着、そこからケーブルカーとバスを乗り継いで到着します。
高野山へのアプローチ
▲1時間半ほどで終点の極楽橋駅に到着。ここから、ケーブルカーに乗り換え。330mの高低差を約5分で登ります。
▲高野山駅。
▲駅の2階からは、深い紀伊山地を一望できます。この地が俗世から隔絶された地であることがわかるでしょう。
▲高野山駅からはバスに乗って中心市街地へと向かいます。千手院橋交差点までは5分程度。歩いても行ける距離です。
大門
▲バスに乗り、高野山中心部の西の端に当たる、大門交差点にやってきました。
▲お助け地蔵。願い事をひとつ叶えてくれるお地蔵さんが居ます。
▲大門。高さ25.1mで、1705年に再建されたもの。金剛力士像が睨みをきかせています。
▲大門をくぐり抜け、いよいよ高野山内へと入っていきます。
高野山中心部
▲高野山のメインストリート。中小商店と住宅、寺院が建ち並びます。
▲高野山内唯一の24時間営業のコンビニ。壇上伽藍の目の前にあって、瓦葺きで町の景観に馴染んでいます。
▲千手院橋交差点。このあたりは、商店が多く町の中心部になります。
▲町役場方向から千手院橋交差点を眺める。宿坊が立ち並んでいます。
▲橋本警察高野幹部交番。現役の警察庁舎で唯一の、登録有形文化財に指定されています。大正時代に、高野山の宮大工によって建設されたもの。
▲高野町役場。
壇上伽藍(だんじょうがらん)
▲中門。天保年間に消失され、2015年に再建されたもの。
▲金堂。高野山の総本堂として、810年に空海が建立。この建物は7代目で、1932年に建設されたもの。
▲根本大塔。高さは48.5mあり、真言密教の根本道場(大本山)として建立されたもの。
金剛峯寺
▲金剛峯寺・主殿への参道。壇上伽藍の東北に位置。
▲総本山金剛峯寺。全世界4000ある高野山真言宗の宗務を統べる、信仰の中心。
▲寺院内では、美しい庭や襖絵を見学したり、お茶を飲みながら説法をきくことが出来ます。
奥の院
▲一の橋。中心部の東端に位置する、奥の院への参道の入口。
▲一の橋から2kmほどある参道には、約20万基の諸大名の墓石が立ち並んでいます。
▲奥の院は空海が入定している(永遠の禅定を行っている)聖域のため、ここから先の写真撮影が禁じられています。
▲中の橋は奥の院へ至る車道からの近道で、「奥の院」バス停が立地しています。
取材時期:2017年9月