入善町は、富山県北東部に位置する、入善ジャンボ西瓜が名産品の、農業の町です。
黒部川扇状地に広がるこの町の沿岸部には、「沢スギ」と呼ばれる、湧水地に生い茂る天然の杉林がありました。昭和中期からの圃場整備事業によって多くが水田へと姿を変えましたが、一部が「杉沢の沢スギ」として保存されています。
第1回目の今回は、入善町の「杉沢の沢スギ」を取り上げます。
あまり下新川地域には行ったことがなかったのですが、新潟へ行く道中、入善を通りがかった際に、国道8号に立っている「杉沢の沢スギ」が前々から気になっていました。
これがその看板。最初はダジャレかなって笑
「沢スギ」がなにか分からないと、なんのことだか分かりませんね。
ということで来てみました。
「杉沢の沢スギ」に併設されている 沢スギ自然館 は、かつてこの地にあった広大な杉林と自然について解説しています。
沢スギ自然館の展望室から見た風景。一帯は水田となっていますが、かつては沢スギの群生地だったようです。
沢スギの林の中は遊歩道が敷かれており、気軽に散策出来るように整備されています。
取材時は夏真っ盛りでしたが、湧水に生い茂る杉林は、涼しげで、とても癒やされました。「沢スギ」とは、水場に生い茂る杉林のことだったんですね。
今回のベストショット。
雪の重みで倒れた杉から新しい根が育つ伏条現象が、この「杉沢の沢スギ」の特徴なんだそう。
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ということで、「杉沢の沢スギ」でした。今年は暑い夏ですからね。この「沢スギ」へ、涼みに行ってみてはいかがでしょうか。
杉沢の沢スギ・沢スギ自然館
[所在地] 下新川郡入善町吉原950 map[開館時間] 9時~17時(最終入場16時30分)
[休館日] 毎週月曜日、祝日の翌日、冬期
取材日:2016年8月