kyonyの探訪記

茨城を中心に、交通や街並の風景をお届けします。だいたい毎週日曜更新、予定。

境橋<国道8号新潟・富山県境>

境橋全景

『親は子を顧みることが出来ず、子も親を顧みることが出来ない』ほどの断崖絶壁の難所=親不知(おやしらず)を超えた先に、市振という集落があります。その集落を過ぎて、小さな川を渡ると、富山県に入ります。

県境の川はその名も「境川」。二級河川で、国道の橋から河口まではすぐそこですが川幅はそれほど広くもありません。大変な天然要害を超えた先の国の境目は、とてもあっけない印象を受けます。



▲境橋全景。長さは109m。10kmほどの親不知の天険を超えた先、あっけない県境です。



▲川の風景。境橋の川下には、かつての北陸線えちごトキめき鉄道が通っており、その向こうは日本海です。


富山県カントリーサイン雷鳥。朝日町側の大字は「境」。


▲国道管理境界は橋の富山側の袂に設けられています。手前側が富山河川国道事務所、向こう側が高田河川国道管理事務所の管轄になります。



新潟県カントリーサインはポップな絵柄の朱鷺です。


▲一方こちらは天険・親不知の風景。海まで迫る山々。

取材時期:2013年9月

【道路レポート】国道350号線走行記

「この航路は国道350号線です」

 国道350号は、新潟市を起点とし、佐渡航路を経由して佐渡島に上陸し、再び佐渡航路を経由して上越市へと至る国道です。

 この国道の特徴は、やはり【航路】が国道指定されている、という点でしょう。道路事情が悪かった佐渡島に国道を通すべく、田中角栄によってこのようなルーティングが考案された、という話は有名です。新潟と上越の都市を結ぶとしたことで国道の要件を満たした、というわけです。

 この間のGWのカブ旅で実走してきましたので、レポートします。だいぶ遅筆です(笑)

続きを読む

#7 呉羽山公園展望台(富山市)

  呉羽山公園のパノラマ

 富山県を東西に分かつ呉羽山富山平野の中央部にあって、この丘陵部より東側を呉東(ごとう)、西側を呉西(ごさい)と呼んだりして、文化も少し違うと言われています。
 呉羽山富山市街の西端にあって、晴れた日には立山連峰を背後に控える富山市街の風景を望むことができます。



▲展望台からは富山市街を見下ろすことができます。奥には立山連峰がそびえています。中心にある高い建物は、インテック本社が入居するタワー111、市街に向かって延びる高架が北陸新幹線


▲夜景も楽しむことが出来ます。

神通川に架かる富山大橋。



▲展望台には、白鷹を腕に乗せた佐伯有頼の銅像が、立山の方を指しています。佐伯有頼は立山開山伝説にて、信仰としての立山を開いた人物とされています。

呉羽山公園展望台
[アクセス]富山駅から車で10分
[入場料]無料

取材日:2017年12月ほか

取手宿本陣染野家住宅(取手市)

茅葺きの染野家主屋

国道6号の基となった道である水戸街道は、千住と水戸を結ぶ脇往還で、取手宿は千住から数えて6番目の宿場町にあたります。

染野家は、代々取手の名主の家で、1687年に水戸徳川家より指定を受け、以来取手宿の本陣としての役割を担ってきました。染野家住宅は、平成になってから解体修理を経て、1996年に県の文化財指定を受けています。

続きを読む

花貫渓谷(高萩市)

f:id:kyony1024h:20200607101241j:plain
汐見滝吊橋と燃えるような紅葉

茨城県全市町村探訪記」、はじめました。筆者が住む茨城県の魅力を再発見しようというカテゴリです。
初回は、出身地でもある県北部から、紅葉の風景をお届けします。

高萩(たかはぎ)市は県北地方にあり、日立市の北に隣接する市です。
このあたりは阿武隈山系の小高い山並みが沿岸部まで迫り、関東平野の広大な景色とはまた異なった風景を見ることができます。

高萩市街から国道461号を車で西に15分ほど向かうと、「花貫渓谷」と呼ばれる景勝地にたどり着きます。秋になると紅葉が美しく、記事表紙写真のような、吊橋と紅葉の風景が有名です。

2018年の勤労感謝の日の三連休は、落葉が始まった紅葉が出迎えてくれました。

続きを読む

#6 日石寺・千巌渓(中新川郡上市町)

千巌渓4 千巌渓

富山市から東へ15kmのところに位置する上市町は、長閑な水田と雄大北アルプスに囲まれた自然豊かな町です。
平野から少し山に入った所に、大岩山日石寺(にっせきじ)があります。滝行と門前の店で振る舞われるそうめんが有名で、夏休みは多くの富山県民で賑わいます。
昔からの観光地である日石寺ですが、その裏手にある千巌渓という小さな渓谷は、それほど知られていません。涼しげな峡谷で、夏に訪れると最高です。

続きを読む